Google Apps Script(通称:GAS)でスクリプトを動かすとき、「ログ出力ってどうすればいいの?」と思ったことはありませんか?
今回は、GASで使える2つのログ出力方法Logger.log()
と console.log()
の違いについて、わかりやすく解説します。
まず結論:どっちを使えばいいの?
シーン | おすすめのログ出力方法 |
---|---|
値の確認・デバッグ中 | ✅ Logger.log() |
クライアント側でJSを書くとき(HTMLやWebアプリ) | ✅ console.log() |
claspなどローカル開発ツールを使っている人 | console.log() も使える場合あり |
とくに、GASエディタ(script.google.com)で開発している方は Logger.log()
を使うのが確実です。
Logger.log()
の特徴
Logger.log("こんにちは");
- GAS公式のログ出力方法
- スクリプトエディタの「表示」→「ログ」から確認可能
- 複数の値を出力するには書式指定が必要(例:
%s
,%d
)
Logger.log("名前: %s 年齢: %d", "田中", 35);
console.log()
の特徴
console.log("こんにちは");
- JavaScript標準のログ出力
Logger.log()
より書き方は簡単(複数値をそのまま出せる)- ただし GASのエディタ上では出力されないことが多い!
- clasp や Web アプリ開発時に使われることが多い
【比較表】Logger.log vs console.log
項目 | Logger.log() | console.log() |
---|---|---|
書き方 | 書式指定が必要 | そのまま書ける |
複数値の出力 | "%s %d" などが必要 | "A", 1, true のように書ける |
出力先 | GASエディタの「ログ」 | 基本的に表示されない(注意) |
デバッグ向け | ✅ 安定して表示される | ❌ 出ないケース多い |
WebアプリJS | ❌ 使えない | ✅ ブラウザ開発者ツールで表示可 |
まとめ:Logger.logをメインで使おう
GASの開発では、Logger.log()を使えばまず間違いありません。
ただし、Webアプリでクライアント側にJavaScriptを書く場合は console.log()
を使うこともあります。
使い分けを覚えておくと、開発がぐっと楽になりますよ!
おまけ:テンプレートリテラルでスッキリ書こう
ログを出力するとき、こんなふうに +
でつなげていませんか?
Logger.log("名前:" + name + " 年齢:" + age);
もちろんこれでも動きますが、テンプレートリテラルを使えばもっと読みやすく、スッキリ書けます!
Logger.log(`名前:${name} 年齢:${age}`);
さらに、複数行もそのまま書けるので、メッセージ本文やメール文面にも便利です。
Logger.log(`こんにちは、${name}さん。
このたびはお申し込みありがとうございます。
ご不明な点があればご連絡くださいね。`);
テンプレートリテラルは、バッククォート(` ← Shift + @)で囲むだけで使える便利な機能。ぜひ、GASでも活用してみてください!
コメント