Zoho CRMのワークフローを使ってSlackに通知を送れるのをご存じでしょうか。
とても便利な機能ですが、実際に使ってみると「本文に@ユーザーを入れてもメンションされない」という落とし穴があります。
私自身、チームに確実に通知したかったのにSlack側で反応せず困った経験があります。
本記事では、その原因と解決方法を実体験ベースで解説します。

ワークフロー通知の制限
Zoho CRMのワークフローでは、Slackに直接通知を飛ばすことができます。
しかし制限があり、通知先は以下の2パターンに限定されています。
- 特定のチャンネル
- 特定ユーザーのDM
さらに大きな問題が「本文に @ユーザーID
を入れてもSlackではただのテキスト扱い」になる点です。
そのため、誰も気づいてくれない通知になってしまいます。👇こんな感じ。
テスト通知
<@U123456>
連絡先から通知する場合の挙動
一方で、Zoho CRMの「連絡先」からSlackに通知を送ると、本文の@がなぜか反応する場合があります。
これは裏側でSlackのユーザーIDを使って投稿しているためで、Slackが正しくメンションとして認識しているからです。
しかし、この方法は「連絡先」からの通知に限定されるため、ワークフロー全般には使えません。
同じテキストをメッセージ設定しても、メンションとして認識される👇
テスト通知
@山田太郎
解決策=Zoho Flowを使う
最終的に私がたどり着いた解決策は Zoho Flowを経由すること です。
Zoho FlowのSlackコネクタには「Send Message」というアクションがあり、ここで本文に <@U123456>
とSlackのユーザーIDを入れると、確実にメンションが効きます。
- Flowなら条件ごとにチャンネルを変えることも可能
- ワークフロー直の制限を回避できる
- Slack APIと同等の操作が可能
👇ワークフローにてSlack通知(テキストのみ)+Zohoflowでメンションの例
テスト通知
@山田太郎

メッセージはワークフローのSlack通知。メンションはzoho Flowのパターンにすると2つのメッセージになります。
運用のコツ
- SlackユーザーIDの調べ方
ユーザープロフィールを開くと、URLの末尾にUXXXXXXX
の形式でIDが表示されます。 - チャンネルへのメンション
<#CXXXXXXX>
と書けば特定チャンネルを指定可能です。 - 柔軟な条件分岐
FlowならCRM内の条件に応じて「A案件は営業チームに」「B案件はサポートチームに」と送り分けも可能です。
まとめ
- Zoho CRMのワークフロー通知は便利だが、@メンションが効かない制限がある
- 「連絡先」からの通知なら部分的に対応できるが、汎用性は低い
- 本当にメンションを使いたいなら Zoho Flowを経由するのがベスト
私自身、この方法でチームの「通知に気づかない問題」を解消できました。
同じ悩みを持っている方の参考になれば嬉しいです。