Zohoを導入すると「Zoho CRMでも一斉メールが送れるし、Zoho Campaignsでも送れる。結局どっちを使えばいいの?」と迷うことがよくあります。
実際、セールス・サポート・マーケティングなど担当者の立場によって適した使い方が変わるため、運用設計を整理しておかないと混乱を招きます。
この記事では、Zoho CRMとZoho Campaignsの違いと使い分けのポイントを整理し、セールスやサポート担当が迷わない仕組みを作るための考え方を解説します。
Zoho CRMでのメール運用(特徴・向いているケース)
Zoho CRMは、顧客との1対1に近いコミュニケーションに強みがあります。
セールス担当者が見込み客や取引先とやり取りする際に、簡単にメール送信できるのが特徴です。
CRMで適しているメール
- 見込み客への初回コンタクトメール
- 商談フォローや進捗確認
- 障害・トラブル発生時の個別連絡
- 少人数(数件〜数十件)への一斉送信
CRMから直接送ることで、顧客履歴にメールが自動的に紐づくため、担当者同士の情報共有にも役立ちます。

自分が担当している複数の取引先にアポイントを取るときに使える!
Zoho Campaignsでのメール運用(特徴・向いているケース)
一方でZoho Campaignsは、マーケティングオートメーション(MA)ツールの位置づけです。
「誰に」「いつ」「どのようなシナリオで」メールを届けるかを管理でき、メール配信数や効果測定にも優れています。
Campaignsで適しているメール
- セミナーやウェビナーの案内(1回目、2回目、リマインド)
- アンケート依頼やアーカイブ配信
- ニュースレターや定期メルマガ
- 数百件〜数万件規模の一斉配信
配信停止(オプトアウト)の管理や、開封率・クリック率のレポートが得られるのも大きな利点です。



複数回の後追いフォローやセミナー後のアンケートなど、フローを作れるのが便利


両者をどう使い分けるか(実際のフロー例)
「CRMとCampaignsのどちらを使うか」は、目的と対象者の規模感で判断するとわかりやすくなります。
- 少人数+営業現場での即時対応 → Zoho CRM
- 大人数+シナリオ設計や効果測定が必要 → Zoho Campaigns
また、運用ルールを明文化しておくことも重要です。
- セールスが「送信対象に含める」タグを付け、サポートやマーケがCampaignsで一斉送信
- 障害対応や緊急連絡はCRMの項目チェックをトリガーに、関連連絡先へ自動コピー
こうした設計があると、現場担当者が迷わずに運用できます。
まとめ:迷わない運用設計のポイント
- Zoho CRMは営業・サポートが少人数に即時送信するのに適している
- Zoho Campaignsは大人数にシナリオ立てて配信・効果測定するのに強い
- 「誰が」「どんな目的で」送信するのかを整理し、社内ルールを明文化するのがポイント
Zoho CRMとZoho Campaignsは役割が被る部分もありますが、運用設計で住み分けすれば、セールス・サポート担当も迷わず活用できるようになります。