Zohoを検討する際に気になるのが「どのプランを選ぶべきか」という料金体系です。
公式サイトにはプラン表がありますが、実務で使うと プランごとの制約が業務に直結する ことがあります。
私自身もZohoを導入した際、最初はCRMだけで十分だと思っていました。
しかし実際には CRM+WorkDrive をセットで導入するのがもっとも現実的でした。
本記事では、Zoho CRMの料金体系と各プランの違い、そしてなぜWorkDriveを合わせて導入すべきかを解説します。
Zoho CRMのプラン比較(料金と主要機能)
プラン | 月額料金(1ユーザー) | ワークフロー | ブループリント | パイプライン数 | カスタムアクション | カスタムボタン | レイアウト数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
スタンダード | 約1,800円 | 簡易のみ(通知・タスク) | ❌ | 1つまで | ❌ | ❌ | 1 |
プロフェッショナル | 約3,000円 | 高度な自動化可 | ✅(最大3パイプラインまで) | 3つまで | ✅(値代入・Slack通知・Webhook可) | ❌ | 1 |
エンタープライズ | 約4,800円 | 高度な自動化可 | ✅(制限ほぼなし) | 無制限 | ✅ | ✅ | 複数 |
アルティメット | 約6,000円 | エンタープライズ+高度な分析機能 | ✅ | 無制限 | ✅ | ✅ | 複数 |
実務でのZohoプランの選び方
- スタンダード
-
価格は安いが、自動化や連携の制約が大きいため、実務で使うには不便です。せっかくの機能が制限されてしまうので、ストレスを感じるかもしれません。
- プロフェッショナル
-
ブループリントが使え、Slack通知や値代入などのカスタムアクションも可能です。
利用制限で困るシーンも若干ありますが工夫や運用で乗り越えられることもあります。中小規模の会社でアクターがあまり多くなければこのプランでも十分です。
- エンタープライズ
-
パイプライン数の制限がなく、カスタムボタンや複数レイアウトを利用可能。
部門ごとに最適化された画面を使いたい場合はこちら。
- アルティメット
-
高度な分析や大規模利用向け。

私のチームでは「ワークフロー自動化」と「ブループリント」が必須だったため、プロフェッショナルプランを選びました。
プロフェッショナル利用時の注意点(実体験)
私のチームではプロフェッショナルプランを選びましたが、いくつか「あ~。上位プランでないとダメか・・・」と思ったシーンもあります。
- 各モジュールのレイアウトは1種類のみ(標準レイアウト)。
-
営業・サポートなど複数アクターがいても同じ画面を共通で使う必要があります。
- ブループリントは使えますが、パイプライン数は3つまでに制限されます。
-
取り扱う商品やサービスが多く、その工程管理が異なる場合はパイプラインの上限数を考慮したほうがよいでしょう。
- プロフェッショナルでは Delugeスクリプトを利用できません。
-
そのため、複雑な自動化や外部サービス連携をコードで補うことができず、設計に工夫が必要になります。
私自身もプロフェッショナルを利用していて「ちょっとした処理をスクリプトで逃げたい」と思った場面がありました。
将来的に高度なカスタマイズを見込むなら、エンタープライズ以上を選ぶ方が安心です。
小規模チームなら十分対応可能ですが、部門ごとに画面を最適化したい場合や複雑なフローを扱う場合は、エンタープライズを検討した方がよいでしょう。
Zoho WorkDriveの料金体系
Zoho WorkDriveは、クラウドストレージサービスです。
- スターター:月額約200円/ユーザー(最低3ユーザー)
- チーム:月額約400円/ユーザー
- ビジネス:月額約700円/ユーザー
Google DriveやDropboxと同じようにチームでのファイル共有に使えますが、Zoho CRMやCampaignsとスムーズに連携できるのが強みです。
なぜCRM+WorkDriveなのか(実体験)
私のチーム(セールス+サポート=十数人)でも、最初に導入したのは CRMとWorkDriveの2つ でした。
- 提案資料や見積書を取引先に共有するのに必須
- 契約書・利用規約を安全に保管し、必要に応じて共有
- HubSpot利用時もファイル管理は必須だったので、その代替として自然に利用開始
CRM単体でも案件管理は可能ですが、営業現場では必ずファイル共有が発生するため、WorkDriveをセットで導入すると運用がスムーズです。
まとめ:最初のおすすめ構成
- CRM単体でも営業管理は可能
- ただし実務では WorkDriveも必須になるケースが多い
- 料金的にも大きな負担ではなく、HubSpotに比べると圧倒的に安価
👉 そのため、Zoho導入の最初の一歩は CRM+WorkDriveのセット がもっとも現実的でおすすめです。
ちなみに、私の実務では「メールマーケティング(メール一斉配信)」や「セミナー申込フォーム」などの機能が必要になり、いくつかZohoの他サービスも追加しました。
👉 詳しくは以下の記事をご覧ください。
💡 Zohoの無料お試しを始める前に…
👉 無料お試しを無駄にしないコツはこちら