Zoho Campaignsを使ってセミナー案内やリマインドを行う中で、CRMの項目は
「タグを使うべきか?」「複数選択フィールドで管理した方がよいか?」
──これは多くのユーザーが一度は悩むポイントではないでしょうか。
私自身、実際の運用で両方を試しながら試行錯誤してきた中で、それぞれのメリット・デメリットが明確に見えてきました。
この記事では、Zoho CRMとCampaignsの連携運用を見据えたうえで、
タグと複数選択フィールド(マルチセレクト)をどう使い分けるべきかを徹底比較します。
タグと複数選択フィールド、それぞれの特徴
タグ(Tags)の特徴
- 手軽に付与・削除できる
- 検索やフィルター条件に柔軟
- 自動付与(ワークフロー)も可能
- あらかじめ選択肢を定義しておく必要がない
- Zoho Campaignsへの同期時はカスタム項目(テキスト)扱いになる
CRMの「タグ」と、Campaigns内での「タグ機能(トピック等)」は別物なので混同に注意!
複数選択フィールドの特徴
- CRM上の明示的なフィールドとして管理される
- 選択肢が固定されるため、表記ブレが起きにくい
- 複数の値を持てるので、セグメント管理にも強い
- Campaignsと連携しても、削除・上書きの変更が正確に反映される
タグと複数選択フィールドの比較表
比較項目 | タグ | 複数選択フィールド |
---|---|---|
表示場所 | 上部にバッジ形式で表示 | 通常の項目として表示 |
一括更新 | △ 困難(工夫が必要) | ◎ 一括編集がしやすい |
削除の同期(Campaigns) | × 反映されない | ◎ 削除・変更も反映される |
Campaignsでのセグメント条件 | △ 部分一致検索のみ | ◎ 正確に条件指定可能 |
フィルター/ビューの柔軟性 | △ 除外条件などに弱い | ◎ 細かい条件指定に対応 |
Deluge/ブループリント連携 | × 限定的 | ◎ 対応済み |
🚨Zoho CRMタグ運用の落とし穴
タグ運用の落とし穴①:Zoho CRM内での注意点
表記ゆれが発生しやすい
→ 誰でも自由に追加できるため、「セミナー参加」と「参加済セミナー」など表記が乱立しがち。
タグの削除がわかりづらい
→ すべての関連レコードから外さないと、完全削除ができない。管理画面もわかりにくい。
選択肢の制御ができない
→ ユーザーごとに選べるタグの制限ができず、属人化しやすい。
AND条件や除外条件での検索が弱い
→ 「タグAがあって、タグBがない」などの条件指定が難しい。
タグ運用の落とし穴②:Zoho Campaignsとの連携における注意点
CRMで付けたタグはCampaignsに「タグ」としてではなく、テキスト項目として同期される
Campaigns側では、部分一致しか使えないため、複数タグが付いているとセグメント条件がブレやすい
CRMでタグを削除してもCampaignsには反映されないため、古いタグ情報が残り続ける
その結果、本来対象外の人にメールが届く/届かないといった事故が起きるリスクがある
複数選択フィールドでの管理がおすすめな理由
- CRMでもCampaignsでも管理・整合性が取りやすい
- セミナーやキャンペーン施策の時系列管理も明確にできる
- 既存のワークフロー、フィルター、分析、API連携にも活用しやすい
- 長期運用を見据えると、タグよりも整理されたデータ構造が保てる
✍️まとめ:CRMタグは“軽いラベル”、本気の運用には複数選択フィールドで!
使い分け | おすすめ用途 |
---|---|
タグ | 一時的な分類、軽い補助情報、メモ的用途 |
複数選択フィールド | 顧客分類、セミナー参加履歴、配信対象管理などの中核情報管理 |
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