社内SEを長くやっていて、複数の企業に勤めていた経験から、会社によって社内SEの立場というか地位というか、そのポジションの重要度が異なるように思います。
今日は社内SEの地位や評価が低い会社と高い会社をどうやったら見極められるのか考えてみたいと思います。
社内SEの会社内での立場は?評価が低い会社と高い会社の見分け方
社内SEという職業は、システム開発や情報サービスをメインとする会社以外の企業にシステム系のサポート業務として常駐する職業です。
働く業種も様々で基本的には会社の業務はシステム系とは一切関係ありません。
そこでの社内SEという職業はあくまでも会社内の間接部門(≠直接的に利益をもたらす部門)となります。
非常に重要な部分を担ってはいますが、間接部門…。
一般の事務職と同じ(もしくはそれ以下の雑用業務)ように考えられている会社とそれなりの評価をしている会社があります。
社内SEの評価が低い会社
とある会社に入社して「なんだかシステム部門の影響力(地位)がめちゃめちゃ低い…」と感じたことがあります。
社内SE常駐の歴史の浅さ、また黎明期にいた社員の質、会社執行役(役員や上層部など)の年齢など、様々な要因でシステム部門の存在価値がものすごく低いことがあります。
具体的に言うと、社内SEがいなかった会社が必要性を感じて初めて雇ってみたものの思ったほどのメリットを感じられなかったという経験から、一時的に「あまり役に立たない間接部門」とレッテルを張ってしまい、それ以降、その他の部署もシステム部門をちょっとぞんざいに扱うというような事態です。
「電気系統に強い用務員さん」位の感覚で接したり、電化製品が壊れた時に修理を依頼してきたり…(笑)
実際、「扇風機の調子が悪いんだけど…。」と言われたこともあります。
私には修理できません(^-^;
そういった会社でも徐々に重要性を認知されてくると、ある程度こちらの意見も通るようになってはきます。
ただ、現時点で社内SEの地位が低いであろう会社はあまり積極的にオススメはできません。
先日、コミュニケーションが重要という記事を投稿しましたが、相手と対等な立場でないと会話は正しい方向に向かいませんし、苦労することになるからです。
https://asbepartners.com/office_se/
社内SEの評価が高い会社
対して、社内SEの評価が高い会社もあります。
こちらは評価の低い会社とは逆で、「雇った社内SEの会社への貢献度が高かった」、「上層部の電子化推進の傾向が強い」などの要因が考えられます。
この場合、業務改善のための新システム導入の企画や旧システムの入れ替え、アナログ業務の電子化など、こちらの提案も受け入れられやすく、かなりやりがいのある仕事ができる場合が多いでしょう。
もし転職するとしたら、もちろん「社内SEの評価(地位)が高い会社」がおすすめです。
社内SEの評価が低い会社と高い会社の見分け方
では、どうやって社内SEの評価が低い会社と高い会社を見分けることができるでしょうか?
- 会社の実権を握る人物の年齢
- 現在勤務している社内SEの人柄
- 売上の推移
まず、会社の実権を握る人物(決済権を持っている人物)の年齢は気になります。
もちろん、年齢が高くてもデジタル化を推進する方や若いのに柔軟性がない方もいます。
でも、あまりにも年齢が高いとやはりこちらの提案を理解していただくのに苦労しますし中々難しいように思います。
転職の際は面接などでシステム部門の方と話される機会があるかと思いますが、その際の人物のコミュニケーション能力が高そうだと、割とうまくシステム部門が回っている気がします。
こちらも初見の数十分で見極められるかと言うと難しいのですが…。
最後に売り上げの推移です。
もちろん、転職をお考えの方は業績が右肩上がりの会社を選ぶと思いますが、業績が右肩上がりということは『業務効率を上げて回転をあげて行こう』と考えている会社の可能性が高いので、やりがいのある仕事ができると思われます。
社内SEの醍醐味は、自分の提案した仕組みやシステムの導入によって社員の業務が効率化し残業が減ったりと、他部署の方に喜ばれることです。
そういった機会に恵まれる会社で働けたら良いですよね。
蛇足ですが、給与面でも「社内SEの地位が高い会社」の方が優遇されることは間違いないです!
まとめ
かなり主観が入りましたが、今日は社内SEの評価が低い会社と高い会社の見分け方についてご紹介しました。
- 会社の実権を握る人物(決済権を持つ人物)の年齢が若い
- (面接してくれた)社内SEのコミュニケーション能力が高そう
- 売上が右肩上がり
実際は入社してみないことには分からないという場合が多いのかもしれませんが、参考になれば幸いです。