業務効率化のための業務改善では、システムの導入や運用の変更などが行われます。
この時の大事な考え方が「完璧を目指すよりまず終わらせろ」という考え方です。
Done is better than perfect!
「完璧を目指すよりまず終わらせろ」と訳されていますが、直訳すると「完璧よりも終わらせることがもっと良い」ですね。
「完璧を目指すよりまず終わらせろ」の語源は?
この言葉は、facebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグさんの名言だとも言われていますが、これには諸説あり本当にマークさんが言ったのかどうかは定かではありません。
ただ、Facebook社の社内の壁に貼られていて、Facebook社の社是の一つと言われている言葉だそうです。
完璧を目指さず、まず終わらせるメリットは?
業務改善やシステム開発を行う際、完璧を求めるあまりにできないことや心配なことばかりに気を取られ、一歩踏み出すことができなくなってしまうことがあります。
などなど、完璧を求めるとどうしても慎重になってしまい物事のスタートが遅れます。
また、慎重になればなるほどネガティブな発想ばかりが浮かび、柔軟な対応ができなくなるのです。
システム導入あるある話
例えばシステムを開発中、開発ももう終盤・・・これからテスト工程という段になって、
「いや!○○のようなイレギュラーケースに対応できない。今からでも少し改修を加えて完璧にしてからリリースしたい。」
というようなことを言い出すお客様がいます。
この段階で改修を加えるなら当然納期は遅れます。
ましてやこのニーズを対応したからと言って完璧になるとは言えないのです。
まずは現段階のものをリリースし、運用していく中で発生する新たな課題を精査し、どうしても改修が必要な部分に優先順をつけ、改めて改修に着手した方がずっと効率的です。
何より、まずスタートを切ること(終わらせること)が重要です。
業務効率化・システム導入の際に心がけること
なるべく先入観を除外し柔軟な発想で考えること
「こうでなくてはいけない」「こうあるべき」という慣行より、新たな発想を取り入れる方が効率があがることが多いものです。
完璧を目指さず、1つ1つ終わらせていくことに集中する
完璧を目指せばするべきこと(TODO)はたまっていく一方です。
まずは1つずつ7割・8割の出来でも終わらせていくことで抱えている全体の課題がクリアになっていきます。
決して適当でいいという話ではありません。数字を出すなら間違ってはいけませんしチェックも必要です。
ただ、その成果物の見栄えや装飾などに必要以上に時間を割き、完璧を追求する必要はないとうことです。
物事を終わらせることによる副次効果
1つ1つのタスクが片付いていけば机も頭も整理する時間ができ、さらに新たな発想・柔軟な発想でよりよいアイデアが浮かびます。
まとめ
周りを見てみると、できる人ほど効率よく、物事を終わらせるタイミングをうまく判断していると思いませんか?
思い切って完璧主義を捨て、「完璧を目指すよりまず終わらせろ」を胸に仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか?